名古屋ウィメンズマラソンマラソンと同日の3月10日に行われるびわ湖毎日マラソンについて特集します!
びわ湖毎日マラソンについて
びわ湖毎日マラソン(びわこまいにちマラソン)は、日本陸上競技連盟が主催するIAAF(国際陸連)ゴールドラベルの男子マラソン大会で、国際大会の代表選手選考会も兼ねる。毎年3月の第2日曜日(2019年より)に滋賀県で開催される。AIMS(国際マラソン・ロードレース協会)認定コース。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/びわ湖毎日マラソン
開催時期が遅いこともあり、過去には、新人の登竜門的な扱いであったり、
他のレースを怪我や調整不足などで出られなかったランナーが出場する大会などの位置づけであったこともあった。
しかし、コースはフラットで、好記録が出やすいということから、
トップクラスのランナーが出場することも多くなってきた。
また、2019年のこの大会は、2017年夏から始まった、
東京オリンピックの出場権をかけた選考レース、
マラソングランドチャンピオンシップ(通称:MGC)への出場権をかけた選考レースの、
男子の最終チャンスとなります。

現在、MGCの出場権を獲得しているのは以下の選手です。
氏名 | 所属 | 自己ベスト |
村澤明伸 | 日清食品グループ | 2:09:47 |
大迫傑 | Nike | 2:05:50 |
上門大祐 | 大塚製薬 | 2:09:27 |
竹ノ内佳樹 | NTT西日本 | 2:10:01 |
園田隼 | 黒崎播磨 | 2:09:34 |
設楽悠太 | Honda | 2:06:11 |
井上大仁 | MHPS | 2:06:54 |
木滑良 | MHPS | 2:08:08 |
宮脇千博 | トヨタ自動車 | 2:08:45 |
山本憲二 | マツダ | 2:08:48 |
佐藤悠基 | 日清食品グループ | 2:08:58 |
中村匠吾 | 富士通 | 2:08:16 |
川内優輝 | 埼玉県庁 | 2:08:14 |
岡本直己 | 中国電力 | 2:11:29 |
谷川智浩 | コニカミノルタ | 2:11:39 |
大塚祥平 | 九電工 | 2:10:12 |
中本健太郎 | 安川電機 | 2:08:35 |
藤本拓 | トヨタ自動車 | 2:07:57 |
服部勇馬 | トヨタ自動車 | 2:07:27 |
山岸宏貴 | GMOアスリーツ | 2:10:14 |
福田穣 | 西鉄 | 2:09:52 |
二岡康平 | 中電工 | 2:09:15 |
橋本崚 | GMOアスリーツ | 2:09:29 |
岩田勇治 | MHPS | 2:09:30 |
これらの選手に加え、
3月3日に行われる東京マラソン、
そして、3月10日に行われるびわ湖毎日マラソンで条件を満たした選手達が、
9月以降に行われる予定のMGCに出場できるわけです。
まだ出場権を獲得していない選手はここにすべてをかけてくるでしょうから、
面白いレースが期待できるのではないでしょうか?
エントリー条件
A. 2018年度日本陸上競技連盟の登録競技者で、大会当日満19歳以上の男性競技者。
出典:http://www.lakebiwa-marathon.com/raceinfo.html
2016年12月1日以降、申込期日までに国内外の公認競技会で日本陸上競技連盟の登録者として下記の記録を出した男性競技者。
1. マラソン:2時間30分00秒以内
2. ハーフマラソン:1時間10分00秒以内
3. 30㎞:1時間40分00秒以内
4. 20㎞:1時間05分00秒以内
5. 10000m:31分00秒以内
B. 日本陸上競技連盟が推薦する男性競技者。
これまでブログで紹介してきた他の大会(東京マラソンや、名古屋ウィメンズマラソンなど)とは違い、完全にアスリート向けの大会ですね。
コース
びわ湖毎日マラソンのコースは以下の通りです。

高低差は以下の通り。

コースは直線が多く、高低差もなく非常にフラットなため、好記録が期待できるコースとなっています。
招待選手
2019年(第74回)大会の招待選手は以下の通りです。
<海外招待選手>
No. | 氏名 | 国籍 | 自己記録 |
1 | デリベ・ロビ | エチオピア | 2:05:58 |
2 | スティーブン・キプロティッチ | ウガンダ | 2:06:33 |
3 | アーネスト・ゲノ | ケニア | 2:06:41 |
4 | ベンソン・セウレイ | バーレーン | 2:07:37 |
5 | スティーブン・モコカ | 南アフリカ | 2:07:40 |
6 | アウグスティノ・パウロ・サレ | タンザニア | 2:07:46 |
7 | アマヌエル・メセル | エリトリア | 2:08:17 |
8 | アセファ・テフェラ | エチオピア | 2:08:34 |
9 | アルフォンス・フェリックス・シンブ | タンザニア | 2:09:10 |
10 | サラエディーン・ブナスル | モロッコ | 2:09:29 |
<国内招待選手>
No. | 氏名 | 所属 | 自己記録 |
31 | マチャリア・ディラング | 愛知製鋼 | 2:07:53 |
32 | 山本 憲二 | マツダ | 2:08:48 |
33 | 川内 優輝 | 埼玉県庁 | 2:08:14 |
34 | 山本 浩之 | コニカミノルタ | 2:09:12 |
35 | マイケル・ギザエ | スズキ浜松AC | 2:09:21 |
36 | 佐々木 悟 | 旭化成 | 2:08:56 |
37 | 兼実 省伍 | 中国電力 | 2:10:19 |
38 | 大石 港与 | トヨタ自動車 | 2:10:39 |
「最強の公務員ランナー」こと川内優輝選手が参加します。
川内選手は、2019年3月限りで埼玉県庁を退職し、
4月よりプロランナーに転向する事を表明しているので、
「市民ランナー」としての川内選手を見られるのは、このレースが最後となります。
歴代優勝者(過去10年間)
回 | 開催日 | タイム | 氏名 | 国籍 |
第64回 | 2009年3月1日 | 2時間10分22秒 | ポール・テルガト | ケニア |
第65回 | 2010年3月7日 | 2時間09分34秒 | イエマネ・ツェガエ | エチオピア |
第66回 | 2011年3月6日 | 2時間06分13秒 | ウィルソン・キプサング | ケニア |
第67回 | 2012年3月4日 | 2時間07分04秒 | サムエル・ドゥング | ケニア |
第68回 | 2013年3月3日 | 2時間08分34秒 | ヴィンセント・キプルト | ケニア |
第69回 | 2014年3月2日 | 2時間09分10秒 | バズ·ウォルク | エチオピア |
第70回 | 2015年3月1日 | 2時間09分08秒 | サムエル・ドゥング | ケニア |
第71回 | 2016年3月6日 | 2時間09分11秒 | ルーカス・ロティチ | ケニア |
第72回 | 2017年3月5日 | 2時間09分06秒 | エゼキエル・キプトー・チェビー | ケニア |
第73回 | 2018年3月4日 | 2時間07分53秒 | マチャリア・ディラング | ケニア |
最後に
この大会をもって、東京オリンピック出場選考レースであるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場選手が決まります。
MGCが面白くハイレベルな大会となるためにも、
まだ、出場権を獲得していない有望な選手には頑張ってもらい、出場権を獲得してほしいものですね。
~ここから追記~ びわ湖毎日マラソン2019結果
びわ湖毎日マラソン2019結果
順位 | 氏名 | 国籍 | タイム |
優勝 | サラエディーン・ブナスル | モロッコ | 2時間07分52秒 |
2位 | アセファ・テフェラ | エチオピア | 2時間07分56秒 |
3位 | スティーブン・モコカ | 南アフリカ | 2時間07分58秒 |
4位 | ベンソン・セウレイ | バーレーン | 2時間08分08秒 |
5位 | デリベ・ロビ | エチオピア | 2時間08分11秒 |
6位 | アルフォンス・フェリックス・シンブ | タンザニア | 2時間08分27秒 |
7位 | 山本 憲二 | マツダ | 2時間08分42秒 |
8位 | 川内 優輝 | 埼玉県庁 | 2時間09分21秒 |
9位 | エゼキエル・チェボティビン | サンベルクス | 2時間09分58秒 |
10位 | 山本 浩之 | コニカミノルタ | 2時間10分33秒 |
優勝は、モロッコのサラエディーン・ブナスル選手で、タイムは2時間07分52秒でした!
日本人トップは、全体7位の山本憲二選手(マツダ)で、タイムは2時間08分42秒です。
注目の川内優輝選手(埼玉県庁)は、日本人2位、全体8位で、タイムは2時間09分21秒!
最強の市民ランナーとしての最後のレース、プロランナーになる前最後のレースでサブ10を達成!粘り強い走りはさすがですね!
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