学生野球(高校野球)のニュース【春のセンバツ21世紀枠】【学生野球資格回復研修】

この記事は約7分で読めます。

今日は、野球関係(学生野球、高校野球)のニュースで、
2つほど気になるニュースがありましたので、
その件について取り上げたいと思います。

第92回選抜高校野球大会【春のセンバツ2020】21世紀枠候補決定

まず1つめはこのニュース。

来年の3月19日(木)から3月31日(火)までの13日間で開催予定の
第92回選抜高校野球大会【春のセンバツ】の21世紀枠候補が決定しました。

21世紀枠とは?

2001年が21世紀最初の年であることに因み、同年開催の第73回大会から設けられた。

部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校を選出。推薦は2012年までは基本的に各都道府県の秋季大会で参加校数が128校を上回る都道府県ではベスト16、それ以外の県ではベスト8以上のチーム、2013年以降は128校を上回る都道府県ではベスト32、それ以外の県ではベスト16以上と改定された。選考は各都道府県の高野連が推薦校1校を選出し、そこから各地区(全国9地区)の代表推薦校となった高校の中から3校(東日本〜東海以東・西日本〜近畿以西各1校、その他1校)が出場校に選出される。選考基準について大会を主催する毎日新聞は「勝敗にこだわらず多角的に出場校を選ぶセンバツ大会の特性を生かし、技能だけではなく高校野球の模範的な姿を実践している学校を以下の基準に沿って選ぶ。」とした上で、「少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境の克服・学業と部活動の両立・近年の試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない・創意工夫した練習で成果を上げている・校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている」学校を選出すると公表している。

選考委員会ではまず推薦理由説明会において候補校のある都道府県高野連の理事長がプレゼンテーションを行い、続く特別選考委員会において主催者と外部有識者からなる委員との質疑応答を経て決定される。2001年から2007年までは東日本と西日本から1校ずつ。第80回大会(2008年)は記念大会による1校増の3校で「北海道、東北、関東・東京」(=東日本)、「東海、北信越、近畿」(=中日本)、「中国、四国、九州」(=西日本)から各1校が選出。第81回大会(2009年)からは東日本1校、西日本1校、その他1校の3校が選出されている。第85回大会(2013年)は東日本2校、西日本2校の4校が選出された。なお21世紀枠で選抜大会出場校に選出されなかった高校は一般選考枠で選出対象となる

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E6%8A%9C%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A4%A7%E4%BC%9A#21%E4%B8%96%E7%B4%80%E6%9E%A0

第92回大会の21世紀枠候補

今回、発表されたのは、以下の9校です。

  • 【北海道】帯広農業⇒道大会ベスト4
  • 【東北】磐城(福島県)⇒県大会ベスト4[地方大会ベスト8]
  • 【関東・東京】宇都宮(栃木県)⇒県大会ベスト8[地方大会出場なし]
  • 【東海】近大高専(三重県)⇒県大会優勝[地方大会ベスト8]
  • 【北信越】敦賀(福井県)⇒県大会準優勝[地方大会ベスト8]
  • 【近畿】伊香(滋賀県)⇒県大会ベスト4[地方大会出場なし]
  • 【中国】平田(島根県)⇒県大会準優勝[地方大会ベスト8]
  • 【四国】城東(徳島県)⇒県大会ベスト4[地方大会ベスト8]
  • 【九州】本部(沖縄県)⇒県大会ベスト8[地方大会出場なし]

選考委員会は来年1月24日に行われ、21世紀枠3校を含む32校が決まります。

21世紀枠は必要!?

21世紀枠については、近年、本当に必要なのか?
という議論が起こっています。
21世紀枠で出場した高校が惨敗する事が多いという事や、

“他校の模範であること”を根拠に名門の大学へ現役合格者多数、学校全体での「朝の読書」推進、「青少年赤十字部」の活動、生徒のボランティア活動、果ては災害被災地所在で頑張っている、など野球そのものとは直接関係のない事象により推薦されるケースがある。さらに、過去の選出校のほとんどが一般選考ライン一歩手前で敗れており、実質的には地区大会出場校の救済枠となっている。

過去に優勝経験のある学校や、県内では強豪といわれる学校が選考されている。2009年の利府高校、2010年の山形中央高校に至っては困難克服どころか、地元紙の特集において「恵まれた環境」とされていた(普通科と別に専科が設置されているため、他の公立高校に比べ選手が集まりやすい傾向にある)。また、「他校の模範となるチーム」を選出する枠でありながら、2006年から2010年まで・2014年は都道府県推薦校が不祥事により推薦を取り消されたり辞退したりする事態、果ては選出校がのちに部内暴力で連盟から処分される事態までも発生している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E6%8A%9C%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A4%A7%E4%BC%9A

といった、ことがその議論の原因となっています。

そもそも、センバツ自体が、
地方大会の勝敗のみで出場校を決める物ではなく、
(もちろん、ある程度秋季大会や地方大会の成績を参考にしながらも、)
主催者である毎日新聞社と高野連、そして、外部有識者による選考によって出場校が決まるのです。
あえて、「21世紀枠」として、別に先行する必要はあるのでしょうか?

「21世紀枠」として割り振られている3枠を、
地域性や出場校数などを考慮して、各地区に振り分け、
すべて一般選考で出場校を決め手もいいような気がしますが。

確かに、21世紀最初の年であった2001年(第73回大会)は、
新たな試みとして取り入れたのは分かりますし、
今後も、記念大会などではあってもいいのかもしれませんが、
毎年、毎年、別途で21世紀枠を選出する必要あるのでしょうか?

今回のセンバツで、21世紀枠が取り入れられてから20年が経ちます。

この制度に関しては、一度見直してみてもいいのではないでしょうか?

イチロー氏が学生野球資格回復研修参加

続いては、こちらのニュース。

今年現役を引退した、イチロー氏が、
学生野球資格回復研修に参加したというニュース。

これには、かなり驚きました。

イチロー氏は引退後の5月に、
マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターに就いている。
9月には、マリナーズのGMが
「来年フィールドにいないとなればそれは衝撃的なことだ」
(来季も同職に就いてくれるだろう)
という発言をしており、
来季も同職に就くことが既定路線であるというような報道があった為です。

確かに、引退会見で
「小さい子供なのか、高校生なのか、大学生なのか分からないけど、そこには興味がある」と、
アマチュア指導には興味があるような発言をしていたイチロー氏ですが、
さすがに、今年の5月に若手の指導をする「インストラクター」という色に就いたばかりであり、
しばらくは、メジャーリーグの若手を指導し、指導者としての経験を積んでいくものだと思っていました。

プロ・アマ両方の研修を終えれば、日本学生野球協会による審査に申請でき、
そこで学生野球資格の回復が認められれば、高校、大学で指導が可能となります。
しかし、その際にはプロ球団を退団しなければなりません。

イチロー氏は、先の引退会見で、
日本の野球界における、プロとアマの特殊な関係にも言及しています。

現状、マリナーズに所属している身でありながら、
今回のこの研修を受けることは、
その辺りのメッセージなのかもしれません。

イチロー氏の貢献を考慮し、
特例として、マリナーズに所属しながらも、
学生野球への指導復帰を特例として認められる可能性も0ではないかもしれません。

そして、それをきっかけに、イチロー氏がプロとアマの壁をぶち壊し、
風穴をあけるということもあるのかもしれません。

もし、イチロー氏がアマチュア球界への復帰をすることとなったら、どうなるでしょう?

イチロー氏の母校である愛知の愛工大名電で監督になるのか?
日本で、現役時代を過ごし、メジャーリーグ時代も、オフシーズンには自主トレを行っていた、
神戸の高校で監督をするのか?
イチロー氏と交流があり、
先日、イチロー氏が草野球デビューの相手に選んだ「智弁和歌山」で監督をするのか?
はたまた、大学野球で指導者をするのか?

いずれにせよ、本当に、イチロー氏が監督をすることになったら、
全国から入部希望者が殺到するでしょうね。

と、想像するだけでもワクワクしてきますが、
今後、イチロー氏がどうなるのか?
今後の動きには要注目ですね!!

コメント